収集道


 このページは、余程絶版漫画収集が好きな方以外は退場をお勧めする。笑
 ホームページの容量も段々と限界に近づきつつある中、画像を全く入れないページを作成することにした。此れなら殆ど容量を食わないので安心である。さて、「収集道」と銘打ったページではあるが、独断と偏見の内容になると思うのでお許しを。

T.何故に絶版漫画収集なのか
 一言でいうと「大好きなんだもん」で終わってしまう。(笑) 此れでは何の為に書き込んでいるのか分からなくなるのでだらだらと書き込む。(爆笑)
 多くの収集家は、当たり前の如く子供の頃から漫画大好き少年であった。此れが第一条件。其の後、疎遠になる時期もあるが再び収集に嵌っていくパターンが多く見受けられる。振り返ると子供の頃、誰しも色々な物を集める・・・言わば一過性の熱病みたいなもの。切手・古銭・プラモ等・・・御多分に漏れず小生も色々な物を集めていた。切手・古銭(特に竜銭)・化石・石等・・・今はダンボールの中で永眠している。そんな中、何故に大人になっても絶版漫画コミックに此れだけのめり込めるのだろうか・・・大きな要因は。
 @ 子供時代、欲しくても中々購入出来なかったトラウマ。
 A 当時の雰囲気や香りを懐かしむ。
 B 本棚に飾りたい・・所有願望。
 C コンプリート願望。
 D 探求コミックをゲットした時の感動。(安値なら倍増)
 E 付加価値を楽しむ。

 この中で、大きく嵌っていく原因としてDEが挙げられる。純粋な気持ちで言うなら@〜Bとなるところだが・・・長続きする要因はDとEが実際大きい。元を正せば当時240〜350円程のコミックが1冊数万円になること事態、異常な世界である。興味のない人にとってはゴミ同然のコミックが・・・しかし、この点が収集家にとって真に嬉しさを味わえる醍醐味なのである。現在は全国に展開している大手古本屋の100円コーナーに佇む可能性もあり、ゲットした時の血沸き肉踊る気持ちは言葉には言い表せない、此ればかりは収集家にしか分からんだろう。だが最近はメディアやオークションなどで情報が伝わり昔から比べると確率は極めて低くなってきた。その反面、ゲットした時の感動はひとしおである。そお、
「漫画が俺を呼んでるぜぇぇ!!」的体験をしたいのだ。

U.収集パターン
 此れは千差万別いろいろなパターンがあり、自分に合った形がある。大切なのは楽しくなくては続かない。無理が出てくると長続きしない。要するに自然に自分に合った収集型が出来上がっていく。
 @ 全網羅型
 A 特定漫画家コンプリート型
 B 特定コミックコンプリート型
 C 特定年代収集型
 D 特定ジャンル収集型
 E 美本コミック収集型
 F お宝コミック収集型
 G 背取り的収集型

 基本的には、最初は1つの形から始まる。しかし、長年続けていくと複数の型が混ざり合って混沌とし益々深みに嵌っていく。此処で大切なのは、どの形も完成させないことなのだ。矛盾があると指摘されそうだが・・・人間おかしな者で、目標を達成してしまうと終わってしまう・・・イコール熱から覚めてしまうのだ。こんな楽しい趣味を終わらせてしまっては大変である。その微妙な調整を巧く楽しく進めていかなくては・・・笑。過去には、この収集型に於ける頂点に?? 古本屋開業があったそうだ・・・実際かなりの数がオープンしたと思う。趣味と実益を兼ねた真に夢の様な話である。しかし、実際は大型店の出現等で厳しい現実が待ち受けていたとも聞く。

V.収集道
 此れも個々に違った考えを持ち実践していると思われるが、小生の持論を。
 基本的には、
定価より安くそそられるコミックをゲットしたい。此れが一番の楽しみであり目標でもある。
 金がチャプチャプしていれば、すんなり収集出来るのだが・・・其れでは、面白くない。苦労して、少しずつ収集していく所に面白さ楽しさの真髄がある。そして、自分で描いた相場より少しでも安くゲットすることに嬉しさを醸し出す。
 小生の場合、あの懐かしの「虫コミック」「初期サンコミック」「初期ロゴ丸・サンデーコミック」「初期KC」「コンパクトコミック」「ゴールデンコミック」「初期JC」「初期HC」「キングコミック」「ダイアモンドコミック」に無性にそそられてしまうのだ。あの何とも言えぬ風貌と香り立つ雰囲気に心を奪われてしまう。最近刊行されている完全復刻本なるコミックなどは、似て異成る物として全くそそられない。やはり子供の頃(昭和40年前半)、本屋さんに並んでいたコミック・・・欲しくても中々手に入れることが出来なかった・・・そんな気持ちが頭の奥深くに根付いているのかもしれない。
 我々の年代にとって、コミックと言えば昭和41年より初めて発行された新書版なのだ。中でも、当時一番はばを効かせていた秋田書店のサンデーコミックに付いていた付属の折りたたみ広告・・・コミックの表紙画像がカラーで沢山掲載され子供心に大変興味深く宝物の様に眺めていた。そんな事もあり、このMyホームページも表紙画像を沢山貼りこんで楽しんでいるのかもしれない。その他の印象について・・・サンコミックは何故か少し大人びて・・・KCは上品で・・・キングコミックはマイナーぽく・・・コンパクトコミックは表紙の赤が眩しかった。そんなこんなの淡い思い出と共に脳裡に焼きついている。しかし・・・これらのコミックは現状、定価以下で購入すること事態、非常に困難になってきた。その為、絶版漫画専門店やオークション等で其れなりの価格で購入することになる。此れは明らかに我が道に外れた収集なのだが・・・「当時の金の値打も違うし・・・長年の保管代だ!!」などと自己を正当化する本能が働く。特に、そそられる昭和30年代の単行本になると100円コーナーに佇むことは在りえず専門店やヤフオクなど高額で購入することになってしまう。
 此処で、最初に書き込んである「疎遠の後再び収集に嵌っていくパターン」を考えてみよう。
 同年代で一番考えられるのは、子供の頃集め読んでいたコミックが運良く親に捨てられず何十年と経過する。そして、ある日、自分が持っているコミックの価値に慄く。「うーん・・・そうなのか〜凄げぇぇぇ〜」と、・・・此処で大きく三手に分かれて行く、1つは「へぇぇ・・・」と思うだけで其のまま(俺にくれぇぇぇ・・・)。二つ目は、売る(あんたは偉い!!)。そして三つ目、非常に少ない確率で収集家が産声をあげる(我が同士よ!!)。ハハハ・・・この例えは小生なのだ・・・しかし、少なからず居ると思うんだけど・・・汗。

W.楽しみ方
 無数にある楽しみの中から幾つか挙げてみよう。
 @ 本棚に並べ背表紙を眺める。
 A 時々コミックを手に取り表紙を眺める。
 B そそられる出物を探しに古本屋へ日々訪問する。
 C 旅先で、空いた時間を作り古本屋探索をする。
 D 絶版漫画古本店で蔵書の価格を確認して、ほくそ笑む。ハハハ・・・・
 E ホームページを開局し、同じ趣を持つ仲間と掲示板で交流する。

 以上が、小生の主要な楽しみ方だ。しかし、この他にも独自に楽しみを追求しているその道の達人たちがいる。少し紹介しよう。
***達人的楽しみ方***
 @ 作品の内容を分析し、連載時との違いを追及する。

 此れは半端ではない作品に対する知識と愛情そして、それに関わる資料を集める努力なしでは実現不可能な分野である。
 A 背取り的に収集し、ダブリ本及び高額で捌けそうなコミックをヤフオクに出品する。
 まさに現在、収集で増え続けるコミック、収納場所・軍資金など色々な諸問題を考えると理想的な収集術である。小生も見習って実施したいのだが・・・「めんどくさがり」が災いして未だ実行出来ずにいる。
 B 復刻本の作成
 仲間内で、お宝コミックや未収録作品を手作りで作成する。著作権の問題があり作者の了解を経て作成するのは極致の楽しみ方だ。

X.相場
 あくまでも、需要と供給の絡みで決まってくる。しかし、現在の相場の基本形は「まんだらけ」が大きく関与。
 と言っても、同じコミックで価格は大きく変わる事を頭に入れておかなければならない。
 @ コミックの状態。極美・美・並上・並・並下・カバー無
 表現的に個人の主観が入るが・・・後、発行年代にも絡んでくる。当たり前のことで状態が良ければ価格は高くなる。一般の相場は並上と考えた方が賢明だ。
 A 初版と再版。
 原則的に初版の方が貴重で価格は高い。しかし、発行部数を関する場合、2版が貴重なコミックも存在すると思うのだが・・・定かでない。
 B 帯
 収集の頂点に位置するのが「帯」と、熱弁する達人もいる。其れほど「帯」はコミックにとって貴重なアイテムなのである。其れゆえ、帯付のコミックは美本以上に高額な価格になってしまう。
 C サイン
 此れも、付加価値が付く貴重なアイテムだ。
 D 表現的に再版が不可能なコミック
 差別用語などで再版不可能なコミックは、それだけで付加価値が付く。しかし、基本的に需要がある人気作家に限られる。
 E 人気作家の当時不人気な作品
 当然な事に、発行部数も少なく初版で打ち切りの場合が多い。其のため、出物も少ないと言う悪循環で価格も高値となる。

 上記に示した通り、奥が深い。やはり、需要と供給の原理が根本にあるので価格の変動も大きく関与するのは仕方が無いと思われる。しかし、仮に同じ状態のコミックが在ったとして、それぞれ異なる古本屋で大きく価格が変わってくるのが現状だ。その辺は、ある程度の相場を知っていれば、余りに法外な価格で購入することを回避できるばかりでなく安くゲットした時など得した気分を味わえる利点がある。だが、本当に欲しい最後の1冊的なコミックなど、オークションで度々目にする驚きの価格上昇・・・うーん・・・恐るべし恐るべし・・・。
 収集家にとって相場は大変興味深いところであるが、不変なものではない。今後どの様な変化が起こるかある程度の推測はできる・・しかし、あてに成るものではない。そんな中、あてにならない小生の推測を書き込む。先ず、巨匠と言われる漫画家のコミックは急激な落ち込みも無ければ上がりもしないだろう。特に再度テレビアニメ化されている作家は強い。しかし、我々の年代が撤退していくと何人かの巨匠漫画家は忘れ去られていく可能性が大きい。では、どの様なコミックが高値を維持していくか・・・当たらぬも遠からず的に、昭和40年代、サンコミック、虫コミック、KCの美本や帯付は価値が上がるのでは・・・と、考える。並本レベルだと難しいかもしれない。要は貴重度が大きく関与してくる。其のため現在発行されているコミックは、部数的に考えても無茶苦茶な価格になるとは思えない。
 唯、言える事は相場に囚われずにそそられるコミックを収集し其の中に価値を見つけていく・・・そんな収集が良いのかもしれない。

Y.豆知識
 今まで色々な情報を頂いたものを書き込む。
 @ コミックの汚れ処理
 小生は、局方アルコールを柔らかな紙に浸しカバーの汚れを拭き取る。此れはあくまでコーティングしてある表紙に有効だが、中には色落ちする場合があるので細心の注意をはらって実施する。情報では消しゴムで実施するといいそうだ。
 A 背割れの修理
 カバーを外し、背にタオルをかけアイロンで背糊を柔らかくして補修する。後は注射針で糊を注入するやり方もあるそうだが・・・少し怖い。
 C 湿気対策
 問題点は、部屋の温度差と石油ストーブなど湿気を増幅させる条件の削除。生活空間に本棚を置き石油ストーブで部屋を暖房するのは論外なのだ。

Z.結語
 長々と書き込んでしまった。うーん・・・此処まで読んでくれる方はそうそう居ないだろうな〜。笑
 色々な趣味のある中で何故に絶版漫画収集なのか・・・その辺を再確認するつもりで書き込んだ。
 何時の間にか大人になり、仕事第一主義を貫き幾つもの大切な何かを置き忘れてきた。そんな中、僅か数百円のコミックを手に入れることで子供の頃味わった感動と喜びがふつふつ沸き起こった事に正直驚く自分が居た。「うーん・・・面白い」新たな発見・・・いや・・・自分の奥底に今まで仕舞い込んでいた子供心の再発見である。何を言わんとしているのか・・・素敵な趣味なのだ。しかも・・・安上がりの。高額なプレミアコミックは別として、そそられるコミックを古本屋の棚から数百円でゲットする。他の人から見たら紙くずに等しいコミックが宝物に見える自分が愛しい。そう・・・そんな趣味を持てて幸せなのである。